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【レポート】ながの祇園祭にあわせて”くらしふと信州拠点”をまちびらき!

エリア : 長野市

7月9日(日)、「ながの祇園祭」が開催され、くらしふと信州拠点の目の前にある中央通りでは屋台巡業もあり、人通りが増えどんどんにぎやかに。

平日なかなか拠点の存在を知ることがない、学生や子育て世代のみなさんに「くらしふと信州」のことを知ってもらい、ゼロカーボンについて考えてもらうきっかけづくりのため、はじめて拠点を土日もひらく「週末OPEN DAY」を行いました。

拠点から徒歩5分にあるセントラルスクゥエアで開催された「NAGANO GION MARKET」と連動し、”食の循環”をテーマにトークイベントや県立図書館の蔵書を紹介する「くらしふとしょかん」、そして土をつくってくれるみみずとのふれあい体験も実施。

「みみず」というワードに通りかかる子供たちが興味津々。みみずふれあい体験に子育てファミリーの行列が!

「くらしふとしょかん」では、”食の循環”に合わせて、コンポストや土壌生物、信州の食に関する児童書から専門書まで幅広に選書。奥のスペースで気になった本をじっくり読むひともいました。

トークイベントでは「信州の食から考える!地域課題解決とサーキュラーエコノミー」をテーマにそれぞれの取り組みを紹介。

環境政策課くらしふと信州担当の藤原より、世界や日本におけるフードロスの量とそれに伴う温室効果ガス排出量の関係をお話し、身近な”食”からできるゼロカーボンアクションのつながりを導入でお話。

“未来を変える高校生日本一決定戦2022「食の未来」”グランプリ受賞者である、上伊那農業高校 下嶋秀朋 さん、屋代南高校卒業 後藤 亜利沙 さんからは、林業の担い手不足と鳥獣害という異なる地域課題の解決を、地域・高校を超えて、森に詳しい下嶋さんと調理が得意な後藤さんたちで役割分担し「経木×ジビエ」のミールキットを開発したエピソードを話してくれました。

長野市新産業創造推進局スマートシティ推進チーム 梶野 結暉 さんからは、長野市で目指す「サーキュラーシティ」に向けてフードテックの分野から取り組んできたことのほか、信濃毎日新聞社さんと連携した、地域密着型食品ロス削減アプリHELASの実証実験を通じて得られたデータの分析結果をみなさんに公開。

株式会社みみずやの代表 中條 翔太 さん、滝澤 宏樹さんからは人間よりもはるか昔から地球に存在する「みみず」に学ぶ、という視点でみみずコンポストのほか、農業や地域のジム運営、他地域企業との連携事業などについてお話しいただきました。

ディスカッションでは、「今後ミールキットをどう普及し、長野県の魅力をより広く発信できるか?」といった学生の課題感に対して、WaaS共創コンソーシアム(※)の運営事務局であるJR東日本・日本総研、同コンソーシアムに参加されている日立製作所、そしてジェイアール東日本企画の皆さまから、連携の提案や都内企業の社員食堂の活用などいくつかご提案をいただき、学生や学校の先生も大喜び。

イベント後には、東京でもこのような場をつくっていくため、くらしふと信州の連携拠点として都内の施設を一緒に使うこともご提案いただくなど、次の展開につながりそうな出会いばかりでワクワクしました!

さらに、NAGANO GION MARKETを企画している県立大生に協力してもらい、出店者さん・イベント参加者さんに食品ロス削減アプリHELASを実際に使ってもらう機会もつくることができました。

今後も暮らしに近い入口から、分野・地域・世代を超えてお互いの取り組みや課題感をオープンにすることで「それならこんなこと一緒にできるよ」と共創が生まれていく、そんな場をここくらしふと信州で起こしていきたいと思います。

ご覧いただいているみなさんからの「取り組んでいる・取り組みたい事業でこんな課題感があって…」「拠点でこんなことやりたい」といった相談・提案もどしどしお待ちしています♪

 


※WaaS共創コンソーシアムとは…

空間や移動の価値を高め、地方の生活を豊かにする”WaaS(Well-being as a Service)”をテーマに企業や自治体が集まり様々なテーマでオープンイノベーションを進めていくコンソーシアム。長野県も自治体として初めて参加。

 

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