【レポート】学生企画の週末OPEN DAY開催!
8月に「地域まるごとキャンパス」のプロジェクトのひとつとして、「くらしふと信州の週末OPEN DAYを企画してみませんか!」と学生に声掛けしたところ、集まってくれたのが信州大学教育学部と岡学園の学生3人。
学校の授業で、地域課題の話を聞くけれどもそこで止まってしまっている。実際に地域の人とコミュニケーションを取りながら、地域課題の一つであるゼロカーボンに向けて自分たちでできることをやってみたい!という理由で手を挙げてくれました。
ほぼ毎週、打ち合わせを重ねる中で、まずは自分たちや友人たち同世代が楽しいと思えるか?といった観点からアイデア出し。さらに、竹紙をつくる会社を㈱アルキャストを訪ねて工場見学したり、信州大学教育学部の先生にも協力を仰いで、FabLab Naganoというものづくりの拠点からカッティングマシーンを借りるなど、くらしふと担当が言わずとも様々な人を巻き込む工夫もしてくれました。
試作なども重ねた結果、親子連れや同世代に楽しんでもらいながら、環境負荷の低いものを暮らしに取り入れるきっかけとして「竹紙ランプシェードづくりワークショップ」を企画することに。
当日は、くらしふと信州拠点だけでなく、同日に県庁で開催された「県庁マルシェ」にも同時出展するというさらなるチャレンジも!
ハロウィンを意識したワークショップでもあったので、仮装したこどもたちなど多くの親子連れが参加。2か所で合計約140名の方が訪れてくれました。 企画から当日の運営まで行った学生3人に、今回の企画に込めた想いや実際に開催してみた感想を聞いたので、紹介します♪
〇企画した背景
私たちのメンバーの1人である、さきさんが竹林の放棄問題の話をしてくれました。竹は、プラスチックの代わりにもなる持続可能な資源です!そのため、問題解決と同時に環境問題へのアプローチにつなげられないか考えたことがきっかけです。
・伝えたかったこと
伝えたかったことは3つ!
①竹紙は、普段使っている紙と違和感なく使えます。
②環境問題に少しでも興味を持って、
竹紙だけでなく、環境に配慮した商品はたくさんあるので手に取るきっかけになってほしいです。
③脱炭素の第一歩として、地域(身近な)資源や物を選ぼう!
・実際やってみてどうだったか(準備)
私たちは、このような試みが初めてだったので、
環境問題をどのように、身近な事柄につなげたコンテンツにするか考えることが難しかったです。
今回、「アルキャスト」さんと「ファブラボ」さんの2つの団体さんに協力をいただきました。
どの道具、材料を使用するのかなど、貸出先とのやり取りが難しかったです。
・当日レポート
【くらしふと信州拠点】
○よかったこと
「ファブラボ」さんからお借りした、カッティングマシーンを用いて竹紙のランプシェード作りを行いました。
カッティングマシーンは、来てくださった方々にとって珍しい物であったようで、大人から子どもまで「すごい!!!」と楽しんでくださいました!
くらしふとの拠点では、自分のデザインでランプシェードを作れました。そのため、来てくださった方々の十人十色なデザインがとても面白かったです!
○改善点
カッティングマシーンには、黒く描いたところを全て切ってしまうという性質があります。
小さな子どもにとって、カッティングマシーンの仕組みが少し難しく、大変そうでした。
しかし、小さな子が下絵を描いて、保護者の方やスタッフが機会に読み込めるように再度写すという工夫の姿が見られました。
【県庁マルシェ】
〇良かったこと
幅広い年齢層の方が、足を止めて説明を聞いてくださりました!
ランプシェードのデザイン図案を用意しておいたため、来てすぐにワークショップを体験できたのではないかと思います!
県庁マルシェ側のポイントは、白と茶色の竹紙を用意しておいたこと!デザイン性がより強まり、来場者のかたもよろこんでいました!
外での開催でしたので、強い風や急な雨で大変でしたが、体験しにきてくださった方々ありがとうございました!
〇改善点
今回参加してくれた、子どもたちが、ハサミで切り絵することが少し難しそうな様子がありました。そのため、わかりやすい図案や手順書が必要だったのだと感じます。
・今後への想い
【なっちゃん】
竹紙の魅力やワークショップでの出会いがあり、とても新鮮だった。今後は環境問題を考える企画を立てたり、竹紙を使ってマルシェに参加したりしたい。
【さきちゃん】
来場者の方で、竹紙をつかいたい、欲しいという方がいたので制作展で竹グッズを作りたいなと思いました。
【まお】
この企画が、ゼロカーボンへ触れるきっかけになってくれると嬉しいです!
この企画に参加してくださった方々、協力してくださった「アルキャストさん」「ファブラボさん」そして、「くらしふと」の皆さんに感謝します!!!!
今回のワークショップは絵を描いて、カットしていく部分で10~20分ほど時間がかかる内容であったため、お子さんたちが夢中になっている間に、親御さんに「実はこの拠点は、県環境部のサテライトオフィスで~」「今回提供いただいたこの紙は環境負荷の低い竹でできていて~」とパンフレットや学生が自ら書いたゼロカーボンに関する説明ペーパーなどを見せながら、趣旨を説明することができました。
一瞬で楽しんで終わってしまうイベントと比較して、想いを伝えて、共感してもらえるというコミュニケーションが取れたというのが、収穫でした!
また、くらしふと信州拠点では、長野県環境保全協会企画のアプリ「うんこドリル“地球温暖化”長野県編」体験イベントも実施したので、訪れた方は様々なコンテンツを通じて、地球温暖化の現状を学んだり、それに対してどんなアクションができるのかを知るきっかけになったと思います。
今後も、くらしふと信州拠点を活用した“学び、つながりの場づくり”をしてくださる方、団体を募集していますのでお気軽にお問い合わせください。