【レポート】ゼロカーボンミーティング2026 in木曽「水力発電バスツアー」を開催しました!
令和8年10月2日(金)、木曽地域で「ゼロカーボンミーティング2026 in 木曽『水力発電バスツアー』」を開催しました。水力発電施設や関連施設を巡りながら、再生可能エネルギーや地域資源を活かしたゼロカーボンの取組について学ぶツアーとして実施し、30代から80代まで幅広い年代の18名にご参加いただきました。
木曽地域は、「電力王」と呼ばれた福沢桃介によって大規模な水力発電の開発が進められた地域です。現在も大小さまざまな水力発電所が稼働しており、地域の豊かな水資源を活かした再生可能エネルギーの活用が続いています。
今回のツアーでは、そうした木曽地域の水力発電の歴史や現在の取組を、実際に現地を訪れながら学びました。
また、移動中の車内では、「2050ゼロカーボンの実現に向けた長野県の取組」について紹介し、脱炭素と私たちの暮らしとの関わりについて考えました。
木曽の歴史と自然に触れる
最初に訪れたのは、福沢桃介記念館と山の歴史館です。
福沢桃介とそのパートナーである川上貞奴に関する展示を見学しながら、後に見学する読書発電所をはじめとする木曽地域の水力発電開発の歴史について学びました。
また、明治時代の建物を活用した山の歴史館では、木曽の森林や林業の歴史、人々の暮らしとの関わりについて学びました。
水力発電を支える地域の自然環境への理解も深まりました。
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今なお活躍する読書発電所
続いて見学したのは、関西電力株式会社の読書発電所です。
大阪や名古屋など都市部の電力不足を補うために建設され、大正12年に運転を開始した現役の発電所です。
国の重要文化財や近代化産業遺産にも指定されているアールデコ調の美しい建物で、今回はこの発電所を見学したいという理由で参加された方も多くいらっしゃいました。
発電所内では、発電設備や水圧鉄管を間近に見学し、水力発電の仕組みについて説明を受けました。
現在は4台の発電機が設置されており、フル稼働時には長野市全世帯分に相当する電力を発電できるほか、大阪から遠隔制御されているため、普段は無人で運転しているとのことです。
地下で見学した水車の回転軸は、猛スピードで回転しながら轟音を響かせており、大変な迫力でした。
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地域資源を活かした小水力発電
午後は、南木曽町からゼロカーボンに向けた取組について紹介いただいた後、細ノ洞小水力発電所を見学しました。
細ノ洞小水力発電所は、既存の農業用水を活用した小水力発電所で、令和3年から稼働しています。
コンパクトな施設ながら年間22万7,000kWhを発電しており、発電した電気の売電収入は、施設の維持管理や修繕のほか、地域の農道や水路の修繕などにも活用されています。
見学では発電設備に加え、上流にある沈砂槽も見学しました。
沈砂槽は落ち葉や砂が発電設備に流れ込まないようにするための設備ですが、役場の方からは大雨時や秋の落葉シーズンの維持管理の大変さについてもお話しいただきました。
コストや維持管理などの課題がある一方で、地域でつくった電気による収益を地域のために活用できることも、小水力発電の大きな魅力の一つです。
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学びを自分ごととして考えるきっかけに
参加後のアンケートでは、8割の参加者がイベント参加後にゼロカーボンや再生可能エネルギーへの関心が高まったと回答しました。
また、「小水力発電のメリットが理解できた」「木曽郡内でさまざまな取組が行われていることを実感した」といった声も寄せられ、地域の取組やゼロカーボンへの理解を深める機会となりました。
一方で、関心は変わらないとの回答もありました。クリーンエネルギーの課題や、「やっている所はすでにやっている。今後取り組むには険しい道のり」といった意見も寄せられました。
また、ゼロカーボンの実現に向けて自身ができる取組として、節電や太陽光発電設備の設置などはすでに行っている方が多いなか、さらに節電や生ごみの分別、リサイクルの推進に取り組みたいとの回答がありました。
「水の豊かな木曽を守ることも、一つの自分にできること」といった意見もあり、地域とゼロカーボンを結び付けて考えるきっかけにもなったようです。
木曽地域振興局では今後も、ゼロカーボンを自分ごととして考えるきっかけとなるようなイベントを開催していきます。
ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。












