イベント

【レポート】真に豊かな地域をつくるためのゼロカーボンシフトを目指して

エリア : 県内全域

1月13日(金)に、ゼロカーボン社会共創プラットフォーム(くらしふと信州)の拠点施設のオープニングセレモニーと「第1回トップランナーセミナー」をオンラインで開催しました。

本レポートでは、当日のハイライトをお伝えします。

オープニングセレモニー ~くらしふと信州が目指すもの~

セレモニーは、まず阿部知事から県として取り組みたい2つのチャレンジについてのスピーチから始まりました。

阿部知事:
「くらしふと信州では2つのことにチャレンジしていく。一つは2030年度までに(2010年度と比べて)温室効果ガスを6割減すること。もう一つは産・学・官の本当の意味で対等な共創を目指すこと。世界の英知を結集し、温室効果ガス6割削減と真の共創をつくっていきたい」

阿部知事のスピーチ後は、信州大学 人文学部 社会学分野 准教授 茅野恒秀さんから「くらしふと信州がめざすもの」と題してウェルカムスピーチをいただきました。

茅野さんは、県のゼロカーボン戦略の策定や、くらしふと信州の運営ミーティングの座長も務められています。

信州大学 茅野恒秀さん:
「ゼロカーボン社会をつくるということは、本当の豊かさを実感できる社会をつくるということ。豊かさをめぐる、おだやかな革命が各地で誕生している。それをつなぎ、より大きなうねりにしていきたい。
くらしふと信州は、いわば駅のプラットフォームのようなもの。この場から、ゼロカーボンシフトに向けた、さまざまな列車に乗っていただきたい」

第1回トップランナーセミナー ~ゼロカーボンで実現する信州の未来

オープニングセレモニーに続いて、産業・教育・地域活動の各分野のトップランナーが「ゼロカーボンで実現する信州の未来」をテーマに、それぞれの思いを語り合いました。

登壇者
中間貯蔵・環境安全事業株式会社代表取締役社長 小林 正明 さん
東京大学未来ビジョン研究センター教授 高村 ゆかり さん(WEB参加)
千葉商科大学基盤教育機構准教授 田中 信一郎 さん
NPO法人上田市民エネルギー理事長 藤川 まゆみ さん
長野県知事 阿部守一

 

▽なぜゼロカーボンに取り組むのか
高村ゆかりさん
気象に関わる災害が多くなり、長野県も台風19号で大きな被害を受けた。
科学の分野ではこのまま温暖化が進むとさらに大きな災害を予測している。
地域の資源を使いエネルギーを作れれば、災害時のエネルギー確保だけでなく、地域内にお金と仕事をつくることになる。断熱性能の高い家は健康にも寄与する。
ゼロカーボンは今と将来の、命と生活と健康を守るためのもの。

 

阿部知事
長野県は自然と共生しながら発展してきた。観光や農業などリアルな場面で気候変動が話題になっている。そして台風19号の災害があり、自然豊かな長野県では気候変動が自分ごと化している。長野県こそ日本の中で気候変動に向き合っていかなくてはならない。

▽くらしふと信州に期待すること
藤川まゆみさん
太陽光には関心があるけど、どこに相談すればよいか分からない人は多い。そういう人たちをサポートするのがくらしふと。
また、何かゼロカーボンの取組をしたい人たちにアクションメニューを紹介したり、既に取り組んでいる人たちの体験談を、失敗談も含めてシェアできるといい。

小林正明さん
ここではいろいろな知恵が出てくる。
大学生や高校生にも学校の中だけでなく地域の中にいろいろなアイデアを出してもらいたい。そしてお年寄りは共感したら参画、サポートして欲しい。
世代を超えて共創できるとお互いに楽しくなる。

田中信一郎さん
老若男女、いろんな人が集まって経験と知恵を出し合い新たなものを創っていくことが大事。みんなが一歩踏み出して、くらしふとに参加することが経済・暮らし・エネルギー自立などにつながっていく。

 


 

皆さんが語っていたことは、ゼロカーボンへの取組は、より豊かさを実感できる暮らしを創っていくためのものであるということ。
何かを我慢して取組むものではなく、一人一人が自分達の幸せのために、地域を豊かにしていくために行動することが結果的にゼロカーボンにもなる。
ウェルカムスピーチで茅野さんが語っていた「ひと粒で二度美味しい」という言葉が印象的でした。

▼全編はYouTubeでご覧いただけます

“くらしふと”したくなったら